親父に連れ回された毎週末

 親父に連れ回された毎週末
時代は昭和45年から50年にかけて。
小学生の私は、我が親父さまに連れ回され、毎週末を浅草場外馬券場で
過ごす幼少期でありました。
極貧ではないですが、十分に貧乏な家庭が想像できると思います。
親父さまは職人で、稼ぎはそこそこありそうでしたが、大半は外れ
馬券に消える生活。
普通なら荒んだ生活から、ダメダメな人生が見えてきます。
しかし、私にとって幼少期の週末場外馬券場は、算数を得意な科目に
させる不思議な環境でもありました。
実際に中学受験と入学、大学受験と入学で算数や数学、物理や化学で
苦を感じなかったのは、幼少期のやるしかない体験が根底にあると思うのです。

 このままでは、食べるにも事欠くかもしれない。
「それはないでしょ‼️」と当時の小学生でもわかる親父さまの馬券の買い方。
それに気づいた私は必死に計算しました。
確率、組合せ、場合の数。馬柱の確認と過去からの応用。
教科書や参考書では味わえない現実味あふれる算数です。
理論を検証するサイエンスです。

 浅草場外馬券場近くの喫茶店が今で言うホームグランド。
週末はテーブル越しに親父さまへ確率を指示する小学生の伜。
今思うと、よく親父さまも伜に従って買い方を変えたものだと思います。
おかげで、儲けの半分は母親に渡り、その儲けの一分で記念にと中学受験。
まるで漫画のような幼少期でした。

 喫茶店の常連さん達は顔見知りです。偉大なる常連さん達に買い目や
見方を聞き回るのも小学生の私の役目でもありました。
アナログの時代でしたが、常連さん達は本当の情報と作られた情報を
それぞれに見極めていました。
 その見方は現在の競馬予想に実に役立ちます。

 平日は常連さん達との出会いや馬券の買い方、予想の見方を小説風に回顧します。
週末はレース予想もアップしますので、ブログを見に来ていただけばと思います。
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